ニュースリリース

メタボ抑制「明日葉」に期待 2008.6.22 産経新聞に掲載 info

2008.06.27

2008.6.22 産経新聞

 八丈島(東京都)原産の植物、明日葉に含まれるポリフェノール「カルコン」に、肥満を抑制する効果があることが、健康食品メーカーの日本生物科学研究所(大阪市茨木市)と神戸薬科大学(神戸市東灘区)の共同研究で分かった。現在、マウスによる実験を進めており、7月から臨床実験を開始する。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防に効果が期待される。
 カルコンは明日葉の茎を切るとにじみ出る黄色い粘性のある液体に多く含まれている。日本生物科学研究所は、この液体をフリーズドライ(冷凍乾燥)で粉状にすることに成功している。
 神戸薬科大は、普通食とカルコン配合食を与えたマウスを比較実験。カルコン配合食を与えたマウスの脂肪細胞は、中性脂肪の吸収を抑える善玉因子が増加し、肥満が抑制された。
 特に腹部の脂肪組織では、配合食を与えたマウスが5週間で、普通食を与えたマウスの半分程度の重量まで低下した。また、メスよりもオスの方に高い効果が表れたという。
 臨床実験の結果は、年内に出る予定。研究を主導している神戸薬科大の太田光熙副学長は「明日葉は適度に摂取することで、特に男性の肥満解消に結びつく可能性が高く、生活習慣病対策にもなるはずだ」と話している。

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